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音のある風景 ~敦賀市のぴあの教室・森田佳代子です~

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それもひとつの個性

先日、私が福井に戻ってきて第一号の生徒さんのお母様と偶然お会いしました。
お母様の隣には、当時まだ赤ちゃんだった生徒さんの弟くんが見違えるほど大きくなって微笑んでくれていました。
(当時もよくころころ笑ってくれる赤ちゃんだったなぁ~♪)
お母様は当時も今も養護学校の職員さんで、実は弟君自身も発達障害者。
思わぬ再会から話は発達障害者の現状と教育の話に。
ぴあの教室でも発達障害をもつ生徒さんの受け入れをしてはいるのだけど
私自身、発達障害に関しては専門的な教育を受けている訳ではない。
偶然の受け入れから、専門書を読みあさり、講座に出かけ、生徒自身から学ばせてもらい現在に至る。
専門の方や保健師さんなどからいただく知識はとても大切で、とても私の力になってくれているのだけど、
このお母様との再会で、寄り添う家族の立場からのお話が聞けて目から鱗状態。
学校で教えることがすべて社会に出たときに役立つ方法ではないと言う話。
もちろん専門の先生方にいろんなことを教わりながら成長していっているのはとても大切なことで間違いないのだけど、
臨機応変に対応することが苦手な子供たちにとって、社会に出たときにどう対応するか・・。
例えば、何かできたとき(取り組んでいることが完了したとき)ボタンを押して「できました」を先生に報告する。
けど社会に出たとき「ボタン」はない。
どう相手に伝えるか・・・。
その話から、学校教育の枠の中でひとつずつ「できた」を積み重ねていくことももちろん大切だけど、本当に大切なのはもう一歩進んでその先に「社会に出たとき」のこと想定し、いろんな意思伝達の方法をそれぞれの子供たちに応じて考えていくことが大切なんだな・・・と。
このお母様は一生懸命その子がどうしたらコミュニケーションをうまく取っていけるかを試行錯誤しながら見つけていっていらっしゃった。

私自身は(あくまでも私の考え方なのだけど)、発達障害もひとつの個性として丁寧にそのこと向き合っていきたい。
どの生徒も個性が豊かで、やり方も伝え方も、それぞれ違う。
それと同じ。
特別扱いではなく、その生徒に伝えるためにはどういう方法で伝えたらいいのか、根底にそれぞれの障害の特性を考慮しつつ、ひとつの個性として伝え方を考えていく。

さて!がんばるぞ~♪
by asukamusic | 2013-07-11 15:20 | 講師のつぶやき | Comments(0)
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子供たちの笑顔を大切に・・      講師の悪戦苦闘の日記です


by 森田佳代子
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