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音のある風景 ~敦賀市のぴあの教室・森田佳代子です~

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選曲について思うこと

今年も6月に発表会♪

『ソナチネ』や『ブルグミュラー』をレッスンしている生徒に関しては、12月中に既に選曲済み。
『高校生らしい曲が弾きたい』だとか
『変化のある曲が弾きたい』だとか
『前回はショパンだったから、次は別の作曲家の曲に触れたい』だとか
長年在籍している生徒には私の想いが伝わっている。

ピアノ曲が世の中で一番優れた音楽だと言っている訳じゃない。
popsや映画音楽がダメだと言っている訳じゃない。

だって発表会だもん。
目の前にあるのはピアノだもん。

教える立場の私だって好きなアーティストはいるし、
四六時中ピアノばかり聴いている訳じゃない。
けど、
それらの音楽って、旋律があって、歌詞があって、歌声とバックに流れるさまざまな楽器があって
その曲を作ったアーティストもそれらを駆使して自分を表現して作っているはず。
それがピアノだけになるって…
元の音楽から随分大切なものが省略されている。
(ピアノのためにアレンジされたものなら別だけど)
簡単なアレンジで旋律だけをそれらしく弾くことが大切だとは思えない。

『知っている曲だから楽しく練習出来る』
確かに、その気持ちはわかるし、
始めたばかりの小さい生徒に対しては
練習することを身に付けてもらうための『飴』的意味合いで、『知っている曲(popsや映画の曲)』と『ピアノのための曲』を渡している。
それはあくまでも『飴』。
アメとムチの飴。

本当の楽しさはムチの中に隠れている。
厳しい…難しい…と目をそらしそうになっていた壁が
実はムチではなく、『弾くことの楽しさ』『弾けるようになる楽しさ』だってことに気づいてもらえるように。

『楽しいレッスンですよ~』と好きな曲ばかりやらせてもらえることが、果たしていいのか…
その時だけの楽しさではなく、
自分の力としていつまでも持ち続けられる『楽しさ』を提供できるレッスンでないと…。
『TVから流れる好きな曲が弾けるようになりたい』
それは、本来の『ピアノ』をしっかりやっていけば後からついてくるもの。
大きな生徒達が自分の演奏曲の他にBGMとしてピアノ向けにアレンジされたpopsを特別レッスンしなくても弾いてくれているように。

…と、自分に言い聞かせ
今月からは小さい生徒たちの選曲です。
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by asukamusic | 2016-01-06 19:19 | 講師のつぶやき | Comments(0)
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子供たちの笑顔を大切に・・      講師の悪戦苦闘の日記です


by 森田佳代子
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