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音のある風景 ~敦賀市のぴあの教室・森田佳代子です~

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【ぴあの教室の創り方】森田の秘密⑲

レッスンをしているといろんな『言葉』に出会う。

ある時、保護者の方から
『お月謝を払っているのに、どうして子供を怒るのですか!』と言われたことが…。

私の場合、『怒る』と言ってもその威力はたかが知れているのだけど(汗)
親が居ようが居まいが態度を変えない、が私のポリシー。
相手によってどう話せばうまくうけとめてもらえるかなぁと多少言葉の選び方は考えるのだけど、それは『大人』『子供』の違いで区別している訳じゃない。
不器用な私なりのささやかな誠実を現すための手段のひとつ。
『怒ることで伝わること』
『誉めることで伝わること』
更には、
受けとる相手の性格によって、
それらをうまく加減して使い分けることが必要だったりする。
いろんな『伝え方』が必要かなと思う。
だから、怒ることもする。

でも…
時に…それが相手の機嫌を損ねてしまうことも…。

この時は、
『どうしよう…怒らせてしまった…どうしよう…』と、あたふたする私。
元々、人間関係が得意なわけではない。
ただ『怒らせた』ことだけが私の頭の中を占領した。
どうしたら相手の怒りを静められるか…
どうしたら和解できるか…
頭をフル回転させて出来る限りの方法を考えた。

『何故、私は生徒に怒ったのか』
『何故、保護者はそれを見て怒ったのか』

そんなことを考えていくうちに、
『人間関係』をただ取り繕うことはたいして重要ではないことに気づいた。

大切なのは
『何故、私が怒る必要があったのか』をわかってもらうこと。
私は『必要』だと判断したから。

ただ『ビジネス』とだけ考えるのであれば、
親(お客様)を怒らせるのは、失格なのかもしれない。
でも『レッスン』で大切なことは、闇雲に相手を気持ち良くするビジネス的な対応ではなく、生徒の技術とココロを『育てること』『大切なものを伝える』こと。

それを説明してわかってもらえないのなら仕方ない。
ただ気持ち良くするだけの『レッスン』を希望するのであれば、そうしてくれるところを探してもらえばいいと。

あれ?
私、強くなった?

いえいえ(汗)
強くなったのではなく
この時も私を助けてくれたのは教室の保護者の方の言葉。

『先生が闇雲に誉めるだけなら、きっとうちの子の性格だと練習なんてしませんよ』
『ダメなことをダメと言って、その後も根気よく付き合ってくれるから、うちの子も続けるかとが出来ているんです』と。

そっか!
いろんな先生が、いろんな方針でレッスンされている。
私は私のやり方でいいんだ。
私のやり方を選んでくださった方を大切に。

生徒も教室を選べるけど
講師もやり方を選べるんだ。

それからしばらくして、
私はもうひとつの『言葉』にであった。

学校の先生をされている方。
『ピアノ講師はいいですね』と。
『ピアノは嫌なら生徒はやめる事を選択できるし、生徒の態度が悪ければ講師もやり方をやめさせられる。けど学校は嫌でもやめさせられない』と。

そんな…
私も出来る限りの『伝える努力』はしているよ。
確かにやめさせようと思えば、やめさせられる。けど、子供の心を考えるとそんなことはできないよ。
何言ってるの!
反感にも似た気持ちを持った私。

けど、よく考えると
確かに『学校』は、入学する方も受け入れる方も『選ぶ』ことはできない。
当然、義務教育を辞めさせるわけにはいかない。
そこには、私以上に『教育者』として、様々なことを伝える努力が必要で、そこには想像がつかないくらい大きな教師の方々のご苦労が。
更にはどこにも『逃げ道』はない。

大変だ…。

私の『伝える努力』は、学校の先生に比べたらまだまだ…。

もっと私も努力しなければと感じた一言。

ピアノ教室の看板をあげてレッスンする以上、ある程度の技術や知識はみなさん持っていらっしゃる。
相手がピアノの事を深く理解して、より良い演奏ができるように技術を身につけることを目的でレッスンに来るのなら、私がそれらを持っているものを伝えるだけでいい。
けど、町のピアノ教室にやってくる子供達は、『ピアノ』をゼロから始める子供達。
『演奏のために』だけでなく、『演奏できるように』とココロも伝えなければならない。

町のピアノ講師に必要なことは、
『伝え方』なのかなと。

様々な言葉と出会い、
自分にとって必要なことを学びながら、
一歩一歩進む私。

最初からこれらが備わってないのが、
私のお馬鹿さ加減(汗)

きっと『そんな理念も持たずにレッスンをはじめたの?』とあきれて読んでくださっている方もいらっしゃることでしょう…

さぁ!頑張るぞぉ!

・・・・続く(笑)

今年は20回目の発表会♪
ちょっと『自分』をふりかえって『ココロの足跡』を少しずつ綴ってみようかと。
【ぴあの教室の創り方】
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by asukamusic | 2017-05-18 07:11 | ココロ足跡 | Comments(0)
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子供たちの笑顔を大切に・・      講師の悪戦苦闘の日記です


by 森田佳代子
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