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音のある風景 ~敦賀市のぴあの教室・森田佳代子です~

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発表会物語② ~続けたいと思うこと~

6月17日(土)のぴあの教室の発表会。
生徒達のステージでの演奏の背景には様々な出来事がありました。

もちろん、
ステージで練習の成果を出しきること、
より良い演奏が出来ることは大切なこと。
もうひとつ、
その過程で『なにを』学んだかも
子供たちにとっては大切なこと。

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~続けたいと思うこと~

2番目に紹介する彼女は、私を『黒おに』と名付けた生徒ちゃん(笑)

彼女との出会いは保育園の年中さん。
ひょいっと軽く抱き上げられるくらい小さかった彼女。
ママもとても熱心な方で、まだ自宅練習の大切さを自分で理解することが出来ない小さい彼女をうまく誘導して練習をきちんとさせてくださっていた。
でも時に衝突もあったようで、何度かうちまで『ピアノを辞める』を言いに来られたこともあった…らしい。
らしい…と言うのは、実際には玄関先で思い止まり、私とはその場面で会うことはなかった。
確かに休日の夜、小さい子供の鳴き声が聞こえていたことがあったけど、きっと近所の子供が泣いているんだろうと気にもとめなかった私。
実はその時うちの玄関先で『辞める辞めない』のドラマが繰り広げられていたのをあとで知った(笑)

その後、反抗期にさしかかった彼女は、
反抗の対象をママだけでなく私にも向くように。
あまりにも見事な反抗ぶりに私も楽譜を投げたこともあった。
ママに置いて帰られ、何時間もレッスン室の片隅で泣いていたこともあった。

その後もいくつもの山を乗り越え、
中学生になる頃には合唱コンクールの伴奏をつとめるように。
またある年は発表会の日と体育大会が重なり出場を諦めざる終えなかった…
が!…彼女は来てくれた。
体育大会で1日外にいたため真っ赤に日焼けして疲れた体のまま制服に着替え駆けつけてくれた。
演奏する彼女の姿勢は多少(かなり)がに股で疲労感が溢れてはいたが…(笑)

高校生になると、自分で弾きたい曲を探し、自分で計画立てて練習出来るようになった。
テストがあるときは、テスト勉強に専念し、『やばい!間に合わない!』と思うと、自分から『明日から自主練習に毎日来るわ』と。
その時その時『何が大切か』を考え、
その時その時『何をしなければいけないのか』を判断できるようになった彼女の前に、もう『黒おに』の出番はない。

今年は高校3年。最後の発表会。
プログラムは『トリ』。
更には、
今まで自分が頑張ってきたことの『最後』の年と言う自覚もあり、その緊張感はかなりのもの。
あまりの緊張に、発表会前最後のレッスンでは暗譜がぶっとぶほど。
記憶から飛んだ音を探すのに、楽譜を確認するだけでなく、指で五線をなぞり『ドシラソ…』と数え始めた。
彼女にしたらあり得ない。
それくらい緊張していた。

そんな彼女が、
『大学に行ってもピアノ続けたいなぁ』と。
だけど、彼女が希望する大学の学部は地元にはない。
来春からは県外の大学に。

黒おにだの、辞めるだの、その大暴れの様子は教室一(笑)
そんな彼女からの言葉がすごく嬉しくい。
『これで終わり』ではなく、
『続けたい』と思ってくれること。
レッスンしていてよかった。
彼女とレッスンできてよかった。

『じゃあ、来年の発表会の生徒紹介で浪人生って紹介しなきゃいけなくなるじゃん(笑)』と、嬉し涙を茶化すことで堪える私。

ピアノは単なる子供の『習い事』ではなく、
それぞれのココロの中に『ピアノが弾きたい』と思える気持ちを育てること。
『続けたい』『弾きたい』と思い続けられる気持ちを持ってもらえたことが嬉しい。

大学に進む彼女とのレッスンはどんなに長くてもあと数ヶ月。一年はない…。淋しいなぁ…。

きっと彼女は、これから遭遇する様々な壁にも懸命に立ち向かうことができる!

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■発表会物語①
by asukamusic | 2017-06-19 07:33 | 発表会について | Comments(0)
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子供たちの笑顔を大切に・・      講師の悪戦苦闘の日記です


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